その時はもう

「これからだ」と思っていました。
彼に告白をされてようやく半年が過ぎました。
季節も変っていて、私は改めて彼と一緒にいられる事の幸せを感じていました。
普段は仕事が忙しい彼ですが
何とかして「ここぞ」という時は時間を作ってくれるような人でした。
ですので
1人寂しく誕生日を過ごさずに済んだのです。
よくよく考えてみると、その頃から彼の様子は少し違っていたのかもしれません。
「仕事がかなり立て込んでいて返事が出来ないかもしれない」
と、言われた事がありました。
メールをしても返事は無くなりつつありましたし
電話に関しては全く出てくれませんでした。
ただ、彼は仕事が立て込んでいると言っていたので、その関係上で電話が取れない状態にあるんだ
・・・と思っていました。
そんな疲れた彼を癒したいとも思いましたし
優しい気持ちをもっともっと差し出したいとも思っていましたが、
そんな事を考えている時の私に比べ彼の心はもう冷め始めていたんです。
彼から話があるからカフェに来て欲しいと言われたことがありました。
話なら何時も通りに私の家ですればいいのに・・・と思いながら歩く足取りはかなり重たいものでした。
そして別れを告げられたのです。
仕事でバタバタしているなんて嘘で、彼は別れるために心を整理していたのでしょう。
私の中空に浮いた優しさは一気にしぼんでいきました。

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